骨を丈夫にする為、カルシウムの錠剤を飲んでいる人がいますが、これだけでは丈夫になりません。そればかりか摂り過ぎると1日摂取量の上限である2500mgを超え、胆石などの原因にもなり、かえって害になります。食べ物だけでは上限を超える程摂取するのは困難なので、錠剤を飲まない人は摂り過ぎを心配する必要はありません。
あるテレビ番組でカルシウムの量を変え子供のネズミに4週間与えてカルシウムをたくさん取れば骨に良いのかという実験をやっていました。
カルシウム0、適度のカルシウムを与えたねずみ、その倍、5倍、10倍、と与えたねずみの成長を比較した処その結果は。
カルシウム0は予想通り成長が悪い。しかし、カルシウムを必要量の5倍、10倍与えたネズミも成長がわるかった。
カルシウムを取りすぎるとミネラルとのバランスが悪くなりカルシウムがまったく腸から吸収されない…と言う事でした。
適切なバランスは、
カルシウム:リン:マグネシウム=2:2:1 がよいとのこと。
多くのミネラルに厚生省の出す日本人の栄養所要量で1日の所要量だけでなく上限量が定められていて、年齢によって違いは在るが、以下の量が目安という処。
カルシウム
所要量 600mg
上限量 2500mg(現在の日本人の平均は約570mg)
マグネシウム
所要量 300mg
上限値 600〜700mg
番組でミネラルバランスの良い一例として取り上げた一例は以下のとおり。
牛乳 180g
大豆 30g
ひじき 30g
小松菜 20g
これでカルシウム700mg マグネシウム300mgが取れているとのこと。
※リンは多く食事に含まれるので、通常の生活で不足することはまずありません。
以上のように放送されていた。
又、血液中にあるカルシウムの量は常に一定に保たれています。
そして、体で使われるカルシウム(筋肉収縮、細胞分裂など)は血液から補われ、血中のカルシウムは普通、昼間は小腸から吸収してカルシウムの量を保っていますが、夜になると骨から補われるようになります。
しかし、カルシウムを錠剤で取り過ぎてしまうと上記の理由で体に吸収されない為、昼間でも骨から補われるようになってしまい骨はもろくなる一方。
そこで、骨密度を高める為には錠剤を飲まないで出来るだけ多くカルシウムを取ることその他ビタミンD、K、を取ること、ミネラル(リン、マグネシウム)も取ること運動をして骨に負荷をかけ刺激を与えること、(運動をすることによって骨細胞は骨にかかった荷重や骨の歪みを感知して、丈夫な骨を形成するようになります)
上記のことを実行していればそれ以上はどうすることも出来ない訳なので、骨密度など気にする必要はありません。
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