答:効果ないと思います。
昔、(私が10歳位の時)磁石で出来た時計のベルトのような物がありました。それを時計の様に腕に付けると肩こりが治ると言うことで父が買って来たのです。
私も肩こりがひどかったので付けたくて仕方がなかったのですが、暫くは父がはめていたのではめることが出来ませんでした。
効果が無かったのでしょう。やがて部屋の中に放置され始めたので、早速はめてみましたが、何日はめても全然良くならなかったので中止。
その後いつのまにか無くなっていました。
その後暫くは磁気利用の健康器具は発売されませんでしたが今から20年位前でしょうか?
磁気ネックレスという代物が売り出される様になりました。
来所される患者さんの中にも、それを付けている人が何人かおいでになりました。
これも、効かないとは思いましたがためしに、付けている患者さん全員に効きますか?と聞いた結果。
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良く効く |
0人 |
効いている |
1人 |
効くような気がする |
4人 |
分からない |
18人 |
効かない |
5人 |
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上記の結果でした。
この磁気バンソーコウについても付けている人全員(付けているのが分からない人は除く)に聞いて見ましたが、分からないと言う人がほとんどです。
推測ですが、ネックレスは付けているという使用感が常にあるので良いと判断する人が多かったのだと思います。
磁気絆創膏も何か根拠があって作っているのでしょうけれど、ほとんどの人が「効くよ」というものがあると良いですね。
テレビのコマーシャルを見ると、磁気が体の内部まで到達して血行を良くする…?とあるのです。
磁気が体の内部まで浸透するとどうして血行が良くなるか?
それが私に分からないところです。
でも、もし血液中、磁石にくっつく物があると、貼られたその場所の血管にその物質が集まり血栓を起こすことは考えられますね。(理論的根拠の存在を何処かで見つけることが出来たらこのページを修正いたします)
しかし、プロフィールでもお知らせした通り、私は電子工学科出身、医学的根拠は分かりませんけれど電子工学的に解釈しますと、磁界中に物があるだけでは電気的には何の変化も起こりません。
人間に貼られる磁石なので相対的には止まっています。従ってこの場合電気的には何の変化も起こりません。
でも、磁界中を人間(導体と考えます *注1)が移動するとその運動方向の妨げになる方向に電圧が発生いたします。(簡単に言っています)しかしこれだけでは人間が電池になっているだけですから電流は流れません。電池にコードをつないで電球などをつながないと流れませんでしょう?
でも電圧が発生すると言うことは人間の体内に何かが起こる可能性は在ります。勿論良いこととは限りません。(今、携帯電話の電磁波も問題になっていることは皆様ご存知の通り
*注2)
しかしこれが交番磁界中(磁石の磁極N,Sが時間的に変化する場)になると話は別です。
みな様ご存知のMRI(magnetic resonance imaging)この中に人間がいると骨が形成されるということが分かりました。でも飛びつくのはまだ止めた方が良いでしょう。
良い結果が多数出るまで様子をみてからにした方が得策と思われます。
でもこれが良い結果をもたらしたら将来、骨粗しょう症防止交番磁界ベットなんて出来るかもしれませんね!
注1:導体とは電気を通す物体
注2:電磁波の通る場は電界と磁界が交互に存在
【西暦2XX7年、常温で超伝導を起こす導線が開発され、消費電力のきわめて少ないAMFベッドが商品化される】かも知れない。
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