ある患者さん
私が整体師になり初めの頃の重症の患者さん、名前を大岡さん(仮名)と言います。 大岡さん「腰が痛くて工場の中を這いながら仕事をしているのです」と言う。 「ちょっと時間がかかるけれど良くなると思います。 暫くの間は週3回来たほうが改善されるスピードが速いです」と伝えました。 そして大岡さんはこちらの言う通り週3回3ヶ月位通った頃かなり良くなって来たので「大岡さん週2回でも大丈夫です」と言うと大岡さん、真剣な目をして「本当にだいじょうぶか?」と言うので「大丈夫と思います」と言うと「分かった」と週2回づつ通うようになったのです。 かなり長い間辛い思いをしていたので週2回に減らすことが怖いようでした。 でも怖いようだったら3回来た方が早く治るので良かったわけですがあまりにも目が真剣だったものでその様な言葉が出ませんでした。 そして一年位たち大岡さんが殆ど治ったと思われるようになった頃のある日、そこの仕事場の人7人が当所に、大岡さんがどのような治療で治ったのかを知りたくて見学にきました。 この人達はなんでこんなに大げさに騒ぐのだろう?と思いながら治療をしていると皆さんがあまりにも真剣なまなざしでジーット見ているので、何か話しかけた方が良いかなと思い「大岡さんは工場の中を4つんばいになって這って仕事をしていたんですか」と軽い気持ちで聞くと、その中の一人が「先生!本当にこうやって這いながら仕事をしていたのですよ」と四つん這いになって這いながら説明をしていました。 私はそれを聞くまではそれほど痛いのですという意味で言っていたのと思っていたので「ええーっ本当に這って仕事をしていたのですか?」とその方に聞くと「本当なんですよ」というのです。この時まで大岡さんが本当に這って仕事をしていたのだということを知りませんでした。 その後もこちらの言う通りに治療に通い完全と言える状態まで治しました。 大岡さんは今でも月に3回位来所していますが、今から10年位前に3年位来ない時があったのですが「やはり重たくなってきたよ」と再び来るようになったのです。良くある質問のどれくらい通えば良くなりますか?に乗せてありますが、【良くなった後も月に2,3回は生活の歪を取るという意味で通所されることをお勧めいたします。】 という意味を身を持って体験した人の一人でもあります。 それから現在まで大岡さんはぎっくり腰など一回も起こすことなく腰痛に悩まされない快適な毎日を過ごしています。 しかし、ゴルフのスコアを腰のせいに出来なくなったとか…? |